座間事件の白石隆浩容疑者が精神鑑定結果で無罪になる可能性は?過去の事例は?

連日、報道されています座間で発生した、白石隆浩容疑者の事件ですが、取り調べが進めば進むほど、聞くに堪えない事件であることが解りました。

白石隆浩容疑者は、逮捕後の取り調べで、事件に巻き込んだ9人について、饒舌に供述しているようです。大抵は、逮捕直後は黙秘や事件そのものについて積極的に語るケースは少ないようですが、白石隆浩容疑者の場合は積極的に供述しているようです。

このような、普通の人の想像をはるかに超える、耐え難い事件が発生し、容疑者が逮捕されると、必ず出てくる話が、犯行時点での責任能力の有無です。

俗にいう、精神鑑定による無罪の可能性です。

現段階では、何とも言えませんが、裁判の中で、必ず争点になってくる話です。

そこで、過去の同様の想像をはるかに超える事件での精神鑑定後の無罪の事例をPickupしました。

その事例から、今回の事件でのポイントを探ってみたいと思います。

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■精神鑑定で無罪になる根拠は?

容疑者の責任能力については、刑法39条で明確に定められています。

1項:心神喪失者の行為は罰しない

   「心神喪失」=責任無能力

2項:心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する

   「心神耗弱」=部分責任能力

ですから、起訴後の精神鑑定で、犯行時に心神喪失状態であったと判断されると、無罪になります。また、心神耗弱と判断されれば、極刑は避けられることになります。

被害者の側からすると、納得できない部分が多いですが、現行の刑法ではそのように定められています。

では、なぜ、心神喪失状態だと無罪になるのか?

心神喪失状態での犯行が無罪の理由

刑法でこのように定められているのにも論拠があります。

例えば、心神喪失者が取り返しのつかない犯罪を犯したとします。そして、裁判の結果、懲役20年の実刑判決を受けて確定したとします。

しかし、この場合、犯罪を犯した当人は、なんで犯罪を犯したのかも、そのような事実も認識できないんです。

端的に言うと、当人は訳が解らない状態に陥っているんです。そんな状況で、懲役という罰を与えたとしても、その意味すら理解できないのです。

そのため、懲役という罰をもってしても矯正(欠点を直し)効果も期待できないので、責任を負うことができないと判断されるのです。

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心神喪失状態を偽装するケースも

ただ、この刑法の定めを悪用するケースも当然でてきます。かつて、大阪の池田市の小学校で発生した児童生徒23人が被害に遭った事件もその一つです。

小学校での強行に出る前に、被告は別の事件で一度、検挙されています。その際、起訴前の精神鑑定の結果、「統合失調症」との診断を受け、不起訴となり、措置入院で治療という判断になりました。

そして、措置入院から退院の1か月後に小学校での凶行に及んでいます。その際に検察が行った、精神鑑定では「責任能力アリ」と判断されたことで、真偽は明らかになっていませんが、先の精神鑑定の際に、被告が偽装した可能性がにわかにたかまりました。

特に、現代はインターネットの普及で、様々な情報にアクセスできるため、今後、偽装するというケースは増えてくる可能性は否定できません。

そんな環境変化に対応する動きもあります。

2005年7月 心神喪失者等医療観察法が施行で無罪放免ではなくなった

これは、殺人などの重大な罪を犯したが、心神喪失などの判断で検察が不起訴にしたり、裁判で無罪判決となった場合など、検察官が申し立てることによって、精神科医と裁判官が鑑定入院に基づいて審判を行うようになりました。

以前は心神喪失状態で無罪になった場合、その後の治療は医者任せで、医者が退院を決定すれば、一般社会に何事もなく戻ることができました。

しかしながら、この法律の施行で、心神喪失と判断され無罪となった場合でも、裁判所の管理下に置かれるようになりました。また、この法律の施行で、審判が却下され、責任能力アリとの決定になり、検察が起訴に踏み切るケースも増えているそうです。

座間の白石隆浩容疑者は精神鑑定で無罪になるのか

最終的には、裁判が始まった段階で、この話が出てくることは間違いありません。

ただ、現段階でメディアで報じられている、白石隆浩容疑者の供述内容から推察すると、犯行時点での責任能力があったと判断されてもおかしくないと思われます。

心神喪失状態であったなら、そこまで犯行の様子を正確に覚えていることは難しいですから。犯行後の行動などからも、明らかに隠す意図があったとも読み取れますから、無罪と言うことは無いと思われます。

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